みなさん、こんにちは。
元病棟看護師のhanaです。
私はかつて病棟看護師として働いていたことがあったのですが、毎日が本当にしんどい闘いでした(笑)
特に一年目の時は、本来なら悩む必要もないことで頭を悩ませていたと思います。
今回は、そんな以前の私のように苦しんでいる新人看護師の方の心を、少しでも軽くする手助けをしたいと思い記事にしました。
Contents
とにかく何もわからなくて当たり前
「頑張って看護学校卒業したのに、何も活かせない…」
「実習苦労して乗り越えたのは何だったの?」
こんな風に、学生時代と病棟とのギャップに驚き苦労している方も多いと思います。
病棟に配属になった途端、当然のように毎日こなさなければいけないことがたくさんあります。
- モデルでしか練習してこなかった看護技術
- 先輩に突っ込まれない申し送りのやり方
- 一日のタイムスケジュール
- そして予想外のことが起こってタイムスケールの立て直し
- 忙しい先輩をなんとか捕まえて報告・連絡・相談
などなど。
さらに新卒であれば先輩とのかかわり方をはじめ、社会人としての在り方もわからず悩むところだと思います。
このように、新たに覚えなければいけないことがたくさんあるのです。
一度にすぐできるようになるのは不可能です。
焦らずゆっくり慣れていきましょう。
ミスをしているのは自分だけじゃない
「自分ばかりがミスしている」
「私ってなんて仕事できないんだろう」
そんな風に思っている人はいませんか?
一年目の時は気づきにくいことですが、実はこの考え方は間違いです。
あなたがしているミスのほとんどは、他の看護師たちもしてきたミスだと思います。
たとえあなたに厳しくしている先輩でも、一年目のときは毎日のように注意されたり、「向いてないかも」と落ち込んでいたはずです。
そして、何年看護師をしていてもミスはするもの。
病棟にインシデントレポートや、ヒヤリハットをまとめたファイルがおいてありますよね?
それを見れば一目瞭然です。忙しい現場ですし、ミスが起こりやすい環境であるともいえます。
ミスが続くと落ち込むし、自信を失ってしまいますよね。
でも大切なことは「ミスをする可能性がある」ことを忘れず、慎重になることです。
新人の頃は余裕がなく、うっかりミスも多いので、こまめに先輩に相談・報告をする癖をつけておくと安心ですよ。
同期と自分を比べない
私が看護師一年目のとき、同期は器用で覚えも早く、先輩にかわいがられやすい世渡り上手なタイプの子でした。
一方私は不器用で覚えも悪く、先輩ともあまり話せないどころか、おとなしい性格だったためかやる気がないと勘違いされ目を付けられる真逆のタイプでした(笑)
社会人になると「同期は大切だよ」「一生の友達になるよ」などとたくさんの人に言われてきましたが、私の場合は正直同期といると劣等感でとにかく辛かったです。
ですが、このように同期と比べて自分は出来が悪いと考えることも間違いです!
なぜなら実際には同期間での差などは、大した差ではないからです。
他人と比べるのではなく、昨日の自分は先週の自分、先月の自分と比べてみてください。
ほんの少しかもしれませんが、確実に成長していることがわかるはずです。
ちなみにですが、あなたから見て仕事ができるように見える同期にも弱点があります。
特に器用で最初から仕事を上手くこなしてしまうタイプは、変に自信を持ってしまい、後々苦労するというケースも多いです。
求められているのは小手先の技ではなく、真摯に努力して積み重ねたものです。
他人と比べる必要は全くないので、周りに惑わされず自分のペースで大丈夫です。
病棟に居場所がないと感じるのは自分のせいじゃない
新しい職場環境に慣れるまでかなり時間がかかりますよね。
特にミスばかりで周りに迷惑をかけているような気がしている一年目は、どこにいても居心地がよくないのではないでしょうか?
人間関係が悪かったりするとなおさらなはず。
ちなみに私は二年目になるまで病棟に自分の場所は見出せませんでした(笑)
正直一年目のときは本当に周りに迷惑かけてばかりで、役にも立てないし、先輩とも何を話せばいいのかもわからず、ほんとに休憩も一人でしたいと思ってました。
苦手な先輩と休憩室で二人になったときの気まずさと言ったら・・・(笑)
気が休まる時間が全くないんですよね。
でも一年目なんてそんなものです。
あんまり慣れ慣れしくしても後が怖いですし、大人しくしてましょう!
ただ、仕事になれてくるとちゃんと病棟の戦力になる日が必ず来ます。
先輩に「ありがとう」と言われる機会も増え、「自分はちゃんと役に立ってるんだ!」と思えるようになったとき、ここにいていいんだなあと思えるようになるはずです。
それまでつらいですが。
もしも先輩と何か話せるようになりたいけど、何を話せばいいかわからないという方は、
仕事で悩んでることを相談してみるのがおすすめです。
「ドクターへの報告が苦手なんですけど、どうしたらスムーズにできますか?」
「先輩は夜勤に慣れるまでどのくらいかかりましたか?」
「患者の〇〇さんにもっとこんなケアをしてあげたいんですけど、、、」
などなど。
それならネタが尽きることはないですし、先輩も実はアドバイスしたいと思ってる人が多いです。
仕事のことで真剣に悩んでいる姿を見せることで、やる気があることをアピールすることもできますよ。
良ければ試してみてくださいね。
とはいえ、先輩に無理して好かれようとする必要は全くないです。
日々真剣に患者さんに向き合っていれば、必ず認めてもらえます。
看護師が向いているかどうかは一年目ではわからない
「自分は看護師向いてない」
そんな風に考えていませんか?
毎日注意され、自分なりに努力してるはずなのに成長を実感できず、ハードな仕事に披露していると、そのような考えになっても無理はありません。
むしろ自分は看護師向いてると思っている人の方が少ないのではないでしょうか。
実際のところ、看護師一年目のうちはまだ、その人が看護師に向いているのかどうか誰にもわからないと思います。
一年目のときは仕事ができず、余裕がなく周りが見えないのも当然。
信じられない失敗だって、誰だってします。
個人的には、ある程度すべての業務に慣れ始める三年目くらいまでは、その人が看護師に向いてるかどうか判断できないと思います。
理想の看護師像と今の自分を比べてがっかりしないで
「あなたはどんな看護師になりたいですか?」
理想の看護師像や看護観について、これまで考える機会が何度もあったのではないでしょうか。
もしそれを今でも覚えていたら、あなたは現実の自分と比べて落ち込んでいるかもしれませんね。
当たり前です。今は基本的な仕事をこなすだけで精一杯でしょう。
数多くの業務を片付けながら、患者さんに寄り添う時間を作ることさえ難しいですよね。
「私、本当に患者さんの助けになっているのかな」なんて思ってしまうかもしれません。
私は新人時代、「私が担当で、患者さんがかわいそう」なんて思っていました(笑)
それだけ自分は「いい看護師」ではないと思っていたのです。
でも大丈夫です。一年目のときはただただ、余裕がないもの!
あなたの強みや良さを看護に活かせるのも、業務にある程度慣れてきた頃になるはずです。
そこからが本当のスタートで、今は準備期間だと思ってください。
いつだって辞めていい
身も蓋もないようですが、事実です。
「せっかく国家試験受かったのに」
「就職したばっかりなのに」
なんて思ってしまうかもしれません。
特に新卒の方は、かつての私のように「自分は社会不適合者なのでは」なんて考えているかもしれませんね。
率直に言ってしまうと、病院の、看護師の世界というのは独特な社会だと思います。
他ではないような古いルールのようなものも多いですし、馴染むまで時間がかかります。
あなたがなぜ「辞めたい」「合わないな」と思うか、その理由にもよりますが、
それがもし新人看護師としての悩みというより、職場環境がつらいというものなら
迷わず辞めてもいいと思います。
新人看護師としての悩みというのは
- 看護技術が上達しない
- 患者さんとのコミュニケーションが上手くいかない
- 疾患や薬剤など勉強が大変
など、看護師として成長するためには避けては通れない悩みです。
それに対し、職場環境についての悩みとは
- 人間関係が悪い
- 給料が低すぎる
- 残業が多い
- 残業手当が出ない
- 新人への教育体制が悪い
など、悩んでも自分の成長にはつながらないことです。
これらのことで悩むのは時間の無駄ですし、自分の成長の妨げになる場合もあります。
もっと環境の良い病院を探したほうがいいかもしれません。
「病院はもう嫌だ!」
というあなた。看護師が働ける場所は、病院だけではありません。
ほかにも
- 介護施設
- デイサービス
- クリニック
- 美容クリニック
- 訪問看護ステーション
- 訪問入浴
- 保育園
- 検診センター
など、看護師の資格を活かせる場所はいくらでも選択肢があります。
そして、「もうどうしても看護師を辞めたい!」という方。
無理して続ける必要はないです。全く違う職種への転職するのもありです。
好きではないのに何年も我慢して続けるより、転職をして自分に本当に合った働き方を探すのは、とても有意義な時間の使い方だと言えます。
違う業界への転職は不安が大きいと思いますが、どうしても仕事がなければ看護師にいつでも戻ることができます。
看護師の国家資格は期限もなく、更新も必要ありません。
持っているだけで、強みになりますよね。
まとめ
いかがでしたか?
看護師さん、特に新人のうちは悩みが尽きないものです。
忘れないでほしいことは、あなたが今抱えている悩みは、必ずしもあなたが悪いわけではないということ。
仕事が楽しい、やりがいがあると思えるようになるまで時間がかかるかもしれませんが、
自分のペースで、無理しないようにつづけてください。
そして、本当につらいときはいつだって辞めていいんだということも忘れないでくださいね。
応援しています。